外装はそこまで傷んでいなくても
中から見ると意外と傷んでいることは少なくありません。
特に、長年経った建物は、あちこちに不具合がでているものです。
写真はALCパネルという軽量気泡コンクリートを室内から見た状態。
内装の壁をはがしてみたところ、水が染み入ってきていました。
ALCパネルは割れるのが常識
鉄骨造が多いですが、
木造にALCパネルを貼っている建物はもっと注意が必要です。
なぜなら木造は台風などの強風でも動きやすく、
バルコニーや屋根など出っ張った部分が多くて
力が均等に逃げないことが多いからです。
力が逃げない箇所=動かない箇所、動けない箇所
例えば写真の場合は、縦にも横にも引っ張られています。
引っ張りが許容量を超えると、
割れて力を逃がさないとついていけません。
結果としてひび割れとして現れてきますが
これはALCの特性もありますので仕方がありません。
木造の場合も、力が逃がせなくてひび割れることで
うまく建物自体が対処しようと頑張ります。
でも、ひび割れてしまうと、
その隙間は素のALCが露出してしまいます。
結果としてそのひび割れから雨を引き込んで、
室内のひび割れ箇所まで水を呼び込んでしまうことになります。
ALCのひび割れは天敵ですので
割れていたら早く対処したほうがよいでしょう。
内部に雨漏りが続くと、構造体を腐らせるばかりか、
見えないところでシロアリの暗躍を招いてしまいます。
解放しないとわからない箇所ですので
雨漏りは取り返しがつかない事態になるのも時間の問題です。