昔の家は、雨に対してもよく考えられていました。
長崎でももう少なくなりましたが、
日本の伝統的な家屋はよく考えられていました。
昔の建物は軒が深くて綺麗ですが、
あの作り方にも意味があります。
写真はすみません、長崎ではなく京都の桂離宮。
以前宮内庁にお願いして見せてもらった時に撮影したものです。
これらは決して見た目だけのものではなく、
長年の知恵でできているのです。
特に雨に対してもよく考えてつくられています。
そして雨水には実は3つの鉄則があります。
- 外部で水は防ぐ
- 水はなるべく建物から離す
- 水の逃げ道をコントロールする
外部で水は防ぐは、塗装や防水のことです。
そして2つめは水はなるべく建物からはなさなければなりません。
離して処理することで、雨が入り込むことを防げるんですよね。
昔の建物は、軒が深くて、
雨が直接壁に当たらないようにできています。
直接当たると、木造は傷んで劣化するからです。
今のように表面を強力に保護する材料もない時代は
どうしてもメンテナンスの手間がかかってしまいます。
水がかかることで傷むということは、
昔の人には当たり前のことでした。
樋をかけて、水がバシャバシャと落ちてこないように
コントロールすることで、長持ちさせられるようになりました。
次回は雨樋をつかった雨水コントロールの
見落としがちな問題についてお伝えします。